一般社団法人 泉州メディカ

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2025.01.31
薬局だより

一般社団法人 泉州メディカ

長期収載品の選定療養について(ヒマワリ薬局)

※後発医薬品=ジェネリック医薬品

「選定療養」という言葉をご存知でしょうか?おそらく初めてこの言葉を聞く患者様も多いと思われます。
「選定療養」とは
厚生労働大臣が定める制度で患者様自身が追加費用を負担することで、保険適用と保険適用外の医療を併せて受けられるといった医療サービスの1種となります。
令和6年10月1日より全国の調剤薬局にて「長期収載品」の選定療養という制度が開始されました。

「長期収載品」とは
後発医薬品が存在する先発医薬品のことで後発医薬品販売から5年以上経過している、または後発医薬品への置き換え率が50%以上の医薬品のことを言います。
日本国民の保険料や税金で賄われている医療保険の負担の上昇を抑え、将来に渡って国民皆保険制度を守っていくために、国では比較的価格の安価な後発医薬品への置き換えが進んでいます。そこで、「医療上の必要性がある場合」を除き、患者様の希望で価格の高い長期収載品を希望する場合、「特別の料金」の負担をして頂く制度が導入されました。

●特別料金の計算方法1例●
【内服薬の場合】※調剤報酬は1点10円で計算されます。

全ての患者様が選定療養の特別の料金を支払うという訳ではありません。
例えば、過去に後発医薬品を使用して副作用が出た場合や薬事上承認された効能・効果に違いがある場合等は医師の判断により保険給付対象で先発医薬品の処方を受けることが可能です。薬の「使用感」や「味」など薬の有効成分に関係ない理由で先発医薬品を希望する場合は「特別の料金」がかかります。詳しくは医師もしくは薬剤師にご相談下さい。