2023年4月27日 本部事務局 和田憲周
2019年11月に成立した改正薬機法により、2021年8月1日より改正薬機法の一部の法令が施行され、特定の機能を有する保険薬局の認定制度が始まりました。要件を満たすことで、都道府県知事から「地域連携薬局」「専門医療機関連携薬局(がん)」の認定を受けられます。この認定制度は、患者さん自身が自分に適した薬局を選択する仕組みとして期待されています。
「地域連携薬局」は入退院時の医療機関等との情報連携や、在宅医療等に地域の薬局と連携しながら一元的・継続的に対応できる薬局であり、患者さんの療養環境が変わっても途切れなく患者さんを支えていく薬局です。「専門医療機関連携薬局(がん)」はがん治療の専門医療機関と治療方針などを共有し、高度な薬学的管理と専門性が求められる抗がん薬治療を受けている患者さんを支える薬局です。がんの専門資格を持った薬剤師が常駐し、他の薬局に対しても情報の連携など専門性の高い情報発信も求められています。
2023年3月31日時点で全国では3,672件(大阪府261件)の地域連携薬局、141件(大阪府10件)の専門医療機関連携薬局が認定されています。当法人では、地域連携薬局を協和薬局、たかさご薬局、タンポポ薬局、ヒマワリ薬局、きたのだ薬局の5薬局が認定を受けています。また、専門医療機関連携薬局は協和薬局が認定を受けています。
当法人では、地域の薬局として地域連携薬局の数を増やしていきたいと考えています。
図. 特定の機能を有する薬局 (厚生労働省資料(*2)より)